2017年04月
急性期病院である「おんが病院」には、これまでお元気でお過ごしになっていた方が、急に体調をこわして入院されていることが多く、予期しない入院に戸惑い、ややもすると病院は殺伐とした雰囲気になりがちです。
一方、入院された患者さんにとっては、快適にすごしていた自宅とは異なり、息抜きして頂けるような憩の場がなく、狭い部屋の中で、天井を見ながら不安な時間、退屈な時間を持て余している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
入院していただいている患者さんに、より素敵な入院環境を提供させて頂くために、最近、病院では2つの新たな試みを行っています。その1つは、「お昼のやすらぎコンサート」で、もう一つは、「屋上の庭園」です。
「お昼のやすらぎコンサート」は、九州女子短期大学音楽科ご卒業され、健診部に勤務されている大村恵理子さんに、毎日、昼休みの時間を利用して12時30分~13時まで、エントランスホール2階でピアノ演奏をしていただいています(写真)。曲目は童謡、ポピュラー、ジャズからショパン、モーツアルト、ベートーヴェンなどのクラシックまで幅広い曲を演奏されています。
外来の患者さんは、診察が終わった後、入院されている方は、点滴中、あるいは持続吸引器を使っていてもかまいませんので、是非、素晴らしい演奏に接して頂いて安らぎのひと時をお過ごしください。
大村 恵理子さん
2つ目は、「屋上の庭園」です。これまで殆ど使っていなかった屋上を車椅子でも散策できるようにバリアフリーに改修し、ブロックで25区画に分けて土を入れ、花壇を作りました。造園の専門家にお願いするのではなく、職員が、各部署で1ブロックずつ担当して四季の草花を植えています(写真)。職員や患者さんが自宅の庭の花を持ってきていただくこともあります。屋上ですから、少々、風が強いようですが、機会があったら、是非、ご利用いただいて、“癒し”のひと時をお楽しみ下さい。
屋上の庭園