おんが病院は、遠賀・中間地域の急性期病院として地元の医療機関と手を携え皆様の健康を守ります。

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ごあいさつ

おんが病院・おかがき病院 統括院長 杉町 圭蔵

安全で信頼して頂ける医療を!

2013年01月

 明けましておめでとうございます。穏やかに平成25年の春を皆様方と共に迎えることが出来まして大変嬉しく存じています。
 昨年、当院は念願の地域医療支援病院に指定され、地域の中核病院として地域住民の皆様方の安心・安全にさらに寄与できることを誇りに思っています。
 さて、おんが病院は、今年で創立5年目を迎えることになります。この間、多くの皆様方に支えられて順調に地域に根付いてきていることに感謝致します。医学は、ヒトから病を遠ざけてヒトの心を豊かにし、ヒトの幸せに貢献するために芽生えた科学であり、時代と共に進化してきました。ヒトの歴史を見ると、20~30万年前には現代人と同じ知能・身体構造をもった新人(ホモ・サピエンス)が現れ、この20万年間に知恵を出し合い、病気に掛からないための工夫、病気になった時の最善の治療がなされ、ヒトの平均寿命は約3倍になりました。
 しかし、医療技術が進むにつれて医療が複雑多岐になり、専門が細分化されて医療事故は増加しています。ToErrorIsHumanと言われますように、人は誰でも「勘違い」「もの忘れ」「うっかり」などでエラーを起こします。診療現場で事故が起こると、密室で事故隠しの相談をやるのではなく、逆に、全ての事故を開示することによって、「同じ事故を繰り返さない」ことが重要です。「ヒヤリ」「ハット」報告は1年間で56万件にも及んでいます。
また一方、医療は不確実・不完全であり、しかも、結果を前もって正確に予測することは困難です。「医療は再現性のない科学である」ともよく言われますが、全く同じ手術を行っても、術後の経過は順調な場合と、全く逆に合併症で亡くなる場合もあります。同じ抗がん剤を使用しても、がんが完全に消滅する場合と副作用で患者が亡くなることもあります。このように治療効果は不確実であり、危険性を伴う場合であっても、思いきって挑戦をしなくてはいけない場合が多々あるのです。
 さて、今、当院は大きなターニングポイントに差し掛かっています。と申しますのは、今年から、国の政策に従って、在宅支援も始めることに致しました。当院は平均在院日数約12日という急性期の病院です。しかし、我が国では急速に核家族が進み、退院後、お一人で生活されていたり、ご夫婦で老・老介護をなさっている方が多いようです。この現状に鑑み、退院された後も在宅医療や在宅介護で積極的にお手伝いさせていただき、ご家庭でも安心してお過ごしいただけるためのサービスを始めます。遠賀・中間医師会と協力しながら、ケアプランセンター、在宅支援室などを立ち上げ、地域医療支援病院に相応しい病院に進化いたしますのでどうぞご利用いただきたいと存じています。
 最後になりますが、皆様方のますますのご発展とご健康を心からお祈りいたします。

過去のごあいさつ

一般社団法人 遠賀中間医師会 会長 津田 文史朗
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