おんが病院は、遠賀・中間地域の急性期病院として地元の医療機関と手を携え皆様の健康を守ります。

  • 地図と交通手段
  • お問い合わせ
  • 093-281-2810
  • 休診日

    土曜日・日曜日・祝祭日

  • 受付時間

    月~金 8:30~11:30

新たな取り組み

地域包括ケア構想

はじめに

理想的な病院像  遠賀中間医師会病院では、Done is better than perfect. 完璧を期するよりも、まずはやってみよう!という気持ちで、右図のようにより理想的な病院を目指して一歩一歩進んできました。しかし、医療を取り巻く経営環境が年々厳しくなる中、医師会病院の経営基盤をより強固なものにし、経営的に安定した病院を持続させるために新たに「次の10年構想」を立てています。てみよう!という気持ちで、右図のようにより理想的な病院を目指して一歩一歩進んできました。しかし、医療を取り巻く経営環境が年々厳しくなる中、医師会病院の経営基盤をより強固なものにし、経営的に安定した病院を持続させるために新たに「次の10年構想」を立てています。

高齢者に優しい町作り

高齢者に優しい町作り -地域包括ケアモデル-  2025年を前にして、我が国では大都会から過疎地まで国を挙げて高齢社会を上手く乗り切るための知恵を出し合わなくてはいけません。
 高齢者は住み慣れた土地での生活を希望するので、右図のように病院・診療所・介護施設・行政などが一体となって協力し、地域完結型の医療・介護の充実をはかることが必要です。
 一方、遠賀中間地区の高齢者対策は非常に遅れているので、遠賀中間医師会がリーダーシップを取って「在宅総合支援センター」および「地域総合支援センター」を開設し、効率的で質の高い在宅支援を積極的に行って、高齢者にやさしい町作り事業を展開しています。

地域包括ケア構想

 国は地域包括型の医療に力を入れていますが、おんが病院は「地域医療支援病院」に加えて「在宅療養支援病院(機能強化型)」に認定され、これからは、病院を受診された患者さんだけではなく、自宅に居らっしゃる患者さんや高齢者のお世話もさせて頂くことになりました。
 国の財政支援により平成27年10月に「在宅総合支援センター」を開設しました。このセンターには、訪問看護ステーション、ケアプランセンター、相談窓口、健診センター、地域在宅医療介護連携推進協議会などを置き(下図)、在宅サービスの質の向上、情報の共有、医療・介護従事者の教育などを一元的に行い、住民が安心して生活できる社会環境を整備しました。健診センターでは遠賀中間地域の住民健診を行っており医師会の使命である「地域住民の健康を守る」事業も推進しています。
 また、おかがき病院では、この10年間、地域に密着したきめ細かなサービスを提供してきました。とくに、慢性期疾患のリハビリに力を入れてまいりましたが、次の10年も地域住民が必要とする病院であり続けるためには、どのような改革が必要であるのか検討し、平成28年6月に「地域総合支援センター」を開設し、医療重視型ショートステイ、重度認知症デイケア、通所リハビリテーションといった超高齢社会に対応した環境を整備しました。

遠賀中間医師会在宅総合支援センター組織図
遠賀中間医師会 在宅総合支援センター 在宅総合支援センターのサイトはこちら遠賀中間医師会 地域総合支援センター 地域総合支援センターのサイトはこちら

おわりに

 将来的には、医師会病院が中心になって、汎用型電子カルテを活用し、病院・診療所・歯科医院・薬局・介護施設などでネットワークを構築し、情報を共有することによって、1患者・1情報となり、細かな住民サービスが可能になると考えています。そして、さらに進みゆく少子高齢社会に対し、高齢者にとって「安心して老後を暮らせる街」だけではなく、若い家族にとっても「安心して子育てができる街」にするべく医師会病院として地域医療に貢献していこうと考えております。

病院救急車の利用について

 おんが病院は地域医療支援病院として地域住民のために救急医療に力を入れており、開業医の先生方よりの急患依頼を受け入れる窓口として2011年に救急総合診療科を開設しました。これまでは手術や検査で受け入れ困難となることがありましたが、現在では紹介患者は全例受け入れており、開設前は400台程度であった救急車受け入れ台数も今年度は1000台を超す見込みです。また、救急患者の増加に伴いおんが病院、おかがき病院には患者搬送用の救急車を常備しています。酸素投与、輸液などが可能ですので、緊急の受診が必要な場合は地域連携室にご連絡ください。

救急車受け入れ台数

世界初の注射薬自動読取装置(SPASER:オオクマ電子株式会社)

オオクマ電子株式会社(株)社製(本社:熊本市)SPASER(使用済み注射薬自動読取装置)  おんが病院では2011年8月よりオオクマ電子株式会社と共同で世界初の注射薬自動読み取り装置(SPASER)を開発し、さらにSPASERを中心としたシステム(SPASERシステム)を構築し手術室における注射薬および医療材料の管理を行っています。
 一般に手術室において使用した薬剤器材の請求は、医師、看護師、医事課それぞれによる確認と入力で行われていますが、それぞれの段階において確認漏れや入力ミスの危険性があります。そのためこの問題を解決するためにSPASERシステムを開発しました。実際の運用方法ですが、1症例毎に患者搬入前の手術準備から患者搬出までの薬剤の空容器および器材のパッケージをすべて一箇所に集めて、アンプルおよびバイアルはSPASERに投入します。器材のバーコードシールは台紙に貼り付けスキャンしてデータを一括で読み取ります。このように処理することにより使用薬剤器材が一括で確認、記録できるだけでなく、手術処置伝票の作成も自動で行うことができ、そのデータを医事課システムに自動的に送ることにより正確な請求が可能となりました。また、SPASERシステムでは手術・処置毎のすべての薬剤器材が一覧表示されるだけでなく、器材のバーコードには算定できるものと手術料に含まれるのが記録されており、これまで把握困難であった1手術ごとのコストが正確に確認できるようになり、コスト削減が容易になりました。
 SPASERシステム導入により術後の使用薬剤器材の平均確認業務時間は60分から15分に短縮しました。残業時間はSPASERシステム導入前の月平均160時間から導入後には54時間へと著明に減少し、さらに、肝切除での医療材料と薬剤を従来通りの看護師の手作業で確認したところ40種58点であったのに対しSPASERシステムで確認すると51種81点と28%の漏れが確認でき請求漏れを防止できました。手術コストについては償還できない腹腔鏡関連器材の見直しなどで腹腔鏡下胆嚢摘出術においてSPASER導入前後で12万円のコスト削減が可能でした。
 このようにSPASERシステムは請求漏れの撲滅、看護業務の軽減、手術原価計算によるコスト削減の3点において非常に有用で病院経営の健全化を可能にしました。現在、このSPASERシステムを発展させ手術室だけでなく病院全体の薬剤および医療材料の入出庫管理をリアルタイムに行う世界初のシステムをオオクマ電子とともに開発中です。

次亜塩素酸水(キエルキン:株式会社ラジカルラボ)

おんが病院・株式会社ラジカルラボ共同開発次亜塩素酸水溶液『キエルキン』  次亜塩素酸(組成式HClO)は昔から漂白剤、殺菌剤、消毒剤などとして使われてきましたが最近ではインフルエンザやノロウイルスの予防にも有効だと言うことで脚光を浴びるようになりました。次亜塩素酸は殺菌力が強く、細菌やインフルエンザウイルス、ノロウイルスなどのウイルスだけでなく芽胞にも有効であるにもかかわらず弱酸性であり人体に無害でさらには消臭効果もあり非常に有用な消毒薬です。おんが病院では株式会社ラジカルラボと共同で次亜塩素酸の院内環境における有効性の調査を行い次亜塩素酸水溶液であるキエルキンを開発しました。キエルキンの効果ですが、職員の病院及び自宅でのキエルキン使用感のアンケート調査の結果、消臭に非常に効果があることがわかりました。さらに、院内感染の好発場所で環境整備が重要な集中治療室の空気清浄度を調査し次亜塩素酸ドライミストによる環境除菌効果について検討しました。その結果、人の出入りがあるにもかかわらず次亜塩素酸を噴霧することにより集中治療室内の細菌数が30%減少しました。このように次亜塩素酸は病院内における環境消毒に効果があり院内感染防御にも非常に有用であると考えられましたので、最近では外来処置室にも加湿噴霧器を設置しています。さらに、病院や施設でも使用可能なより安価なキエルキン製造装置の開発も共同で行っています。
 また、2014年に西アフリカから全世界に広まったエボラ出血熱は記憶にも新しいと思いますが、接触感染で広まるエボラ出血熱に対してキエルキンは環境感染予防に有効であるということで、最大の流行国であるリベリアへ在日本大使館を通じてキエルキンが送られました。感染拡大防止に少しでも貢献できたのではないかと考えています。さらに、遠賀中間地域、赤間市、静岡市、春日市、唐津市の幼稚園、保育園にキエルキンを無償で提供し子供たちを感染症から守る活動を行っており、インフルエンザをはじめとする感染症にかかる園児を激減させることに非常に貢献しています。

S市某保育園における感染状況

医薬品注入コントローラ(フローサイン:アイム社製)

 おんが病院ではアイム社と共同で輸液ポンプではなく自然滴下で輸液量をコントロールする安全な輸液システムを開発しました。これまでは正確に輸液量や輸液時間を調節するためには輸液ポンプが必要でしたが、電源が必要で非常に重たく点滴しながらの歩行時に転倒する危険がありました。また、高齢者などでは血管がもろく血管外に輸液が漏れ出すことがありますが、輸液ポンプでは輸液を押し込むことにより漏れを広げ場合によっては薬液の影響で皮膚潰瘍を形成する可能性もありました。しかし、フローサインは自然滴下型であり、漏れがあると輸液注入がストップしますので漏れを広げる危険性もありません。さらに重さが300gと軽く、電池式で300時間の継続使用が可能です。おんが病院では病棟や外来だけでなく、在宅での輸液にもこのフローサインを使って安全安心な輸液治療を行っています。

TOP