2025年04月
2025年4月1日付で杉町圭蔵先生の後任として一般社団法人遠賀中間医師会おんが病院・おかがき病院の統括院長を拝命しました末廣剛敏です。遠賀中間医師会病院の運営を預かる重責に身の引き締まる想いです。統括院長就任にあたりみなさまに謹んでご挨拶を申し上げます。
2025年は「2025年問題」といわれるように「団塊の世代」の800万人が全員75歳以上の後期高齢者になり医療・介護システムや人材不足が深刻化する始まりですが、高齢者の数はその後も増え続け、団塊ジュニア世代が高齢者となる2040年には高齢者の数がほぼピークを迎えます。2040年を見据えて、厚生労働省は地域医療の将来像を示す新たな「地域医療構想」の方針を策定しました。その中には今後需要が高まる在宅医療と高齢者の救急搬送への対応を強化するなど、入院に限らない医療体制を整備することが盛り込まれています。また、今後は医療と介護の両方が必要になる人も増えこれまでの「治す医療」だけではなく、「暮らしを支える医療」が重要になることから医療機関と介護施設の連携も強めていく必要があるとしています。
おんが病院は2012年に地域医療支援病院に、2014年に在宅療養支援病院に承認され、おかがき病院は2017年に在宅療養支援病院に承認されました。また、おんが病院に在宅総合支援センター、おかがき病院に地域総合支援センターを設立し、医師会病院として地域医療だけでなく医療介護連携を推進する取り組みを積極的に進めています。
わたしは2011年におんが病院に赴任してまず最初に「紹介、救急を断らない」をめざした救急総合診療科を開設しました。その後は高齢地域に必要な訪問診療を開始し、2023年4月からはおかがき病院院長として在宅医療を中心とした地域完結型高齢者救急に取り組んできました。
今後もおんが病院おかがき病院ともに地域のみなさまのために救急医療、在宅医療ともに力を入れて参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。