診療科
部門
当院外科は消化器・一般外科と呼吸器外科に分かれています。消化器・一般外科では消化器がんのほか、乳がん、胆石症・胆嚢炎、ヘルニア、虫垂炎など、呼吸器外科では肺がんのほか、気胸などの良性疾患の診療にあたっております。
地域の先生方のお力添えもあり症例数は増加傾向にあり、その中でもがんの症例が増えてきています。現在、当院における外科手術の多くが胸腔鏡・腹腔鏡を用いた鏡視下手術となっております。一方で、日本人の二人に一人が生涯のうち何らかのがんに罹患すると言われています。がん治療の基本は手術であることは変わっていません。手術においてはこの20年ほどで鏡視下手術の手法が確立してきています。鏡視下手術は開胸・開腹手術と比較して触覚が鈍くなるという不利な点はありますが、拡大視効果を利用し精緻な手技で手術を進行します。また、小さな傷の手術となり患者さんにとっても優しい手術となりえます。全てのがん腫に適応できるわけではありませんが、多くのがん腫において早期がんでは従来の手術法(開腹・開胸)と同等の治療効果が報告されています。また、進行がんについては臨床試験が進行中ですが、実臨床では鏡視下手術の適応が拡大してきているのが現状です。
地域の病院であっても、都市圏の大病院と同等の手術が提供できるように精進しております。そのことが地域医療への貢献に結びつけばと考えております。引き続き幅広く対応させていただきますので、何かありましたらいつでもご相談いただけますと幸いです。