
当院は、クリニカルラダーを取り入れ、新人看護師からエキスパートナースへと段階を踏んで臨床看護実践能力を育成しています。教育の基本として、パトリシア・ベナーの理論を活用し、患者中心の看護の質の向上及び評価をシステム化させた教育としています。
看護師は、習熟度に応じた院内外の研修を参加できるシステムがあり、個々の看護師のスキルアップを図ることが出来ます。
又、新人看護職員は、厚生労働省の新人看護職員研修ガイドラインに基づいた、年間教育プログラムを作成し、1年間かけベッドサイドで安心して看護が実践できるように研修を行っています。
習熟段階別(クリニカルラダー)教育プログラムの考え方

教育支援
● 国・県・自治体、看護協会、医師会などの主催研修会参加
● 認定看護師研修、看護管理者研修、臨床実習指導者研修参加
● 看護研究学会発表
感染管理特定認定看護師院内感染対策室 明永 美香
感染管理認定看護師の役割は、当院に関わるすべての人や地域を医療関連感染から守ることです。専門的な知識と技術をもって、当院に合った効果的な感染管理プログラム(※)を構築し、看護実践・指導・相談・サーベイランス、そして多職種との協働を組織横断的に行うことで、医療関連感染の予防と質の高い医療の提供を目指しています。
私の仕事は、患者さんと直接関わる機会は多くありませんが、多職種と協働しながら「感染を防ぐシステムづくり」を中心に行っています。そのためには、現場が納得できる根拠を示し、実践につなげられるよう丁寧に働きかけることが重要だと考えています。
常にアンテナを高く張り、院内の状況や現場の声を幅広く把握しながら、みんなで取り組める実践的で効果的な感染対策を構築していきます。感染対策について気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
(※組織構築、サーベイランス、感染管理技術、相談・指導、職業感染管理、洗浄・滅菌・消毒、施設管理 など)
● 主な活動内容
・医療関連感染サーベイランスの実施
臨床検査技師と連携し、耐性菌などの検出状況を把握・監視しています。また、デバイス感染や手術部位感染などの発生状況
を調査し、結果を現場へフィードバックすることで感染対策の改善につなげています。
・院内ラウンドと現場への支援
感染対策チーム(ICT)とともに院内ラウンドを行い、感染防止対策の実施状況を確認し ています。耐性菌の検出状況や
抗菌薬使用状況を確認し、抗菌薬適正使用の支援も行っています。
・感染対策マニュアル・システム整備
感染対策や感染発生時の対応について、当院の状況に合わせた感染対策マニュアルの整備や、組織的な感染管理システム
の構築を行っています。
・感染管理教育
多職種を対象に、感染管理に関する研修を行っています。
・感染管理相談
院内外からの感染管理に関する相談に対応し、問題解決に向けた支援を行っています。
・職業感染防止対策
ワクチン接種の推進や針刺し事故防止など、医療従事者を守るための職業感染対策に取り組んでいます。
・院内環境・器材管理
洗浄・消毒・滅菌管理や環境整備、器材管理などを通して、安全で清潔な療養環境の維持に努めています。
・地域連携
地域の医療機関や施設と連携し、感染対策に関する情報共有や支援を行っています。
救急看護認定看護師外来 柏木 みゆき
救急看護認定看護師の役割は個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護師技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する事(実践)、看護実践を通して看護職に対し指導を行う事(指導)、看護職に対してコンサルテーションを行う事(相談)です。更には救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実践、災害時における急性期の医療ニーズに対するケア、危機的状況にある患者、家族への早期的介入及び支援であると言われています。
私は令和4年6月から救急看護認定看護師としておんが病院救急外来に所属をしております。平成8年に看護師資格を取得してから今年で27年目となりますが、その間約20年を救急医療に携わらせて頂きました。軽傷~超急性期の患者様までを看させて頂いた経験を元に日々救急患者様へ看護の実践をさせていただいております。
● 活動内容
1. 救急患者の病態に応じて、問題の優先順位を迅速に判断し、適切な初期対応技術の実践
2. 刻々と変化する重症救急患者の病態に対応し、効果的かつ安全な全身管理技術の実践
3. 救急医療を必要とする対象の権利を擁護し、安全かつ的確な救急看護の実践
4. 災害医療現場において、医療ニーズを迅速に判断し、他職種と連携した看護実践
5. より質の高い救急医療を推進するため、救急看護師実践の場において、リーダーシップを発揮し、多職種との協同を調整する
6. 救急看護実践を通して、救急医療における看護の役割モデルを示し、看護職者への指導、相談を行う
おんが病院は地域医療支援病院として地域医療の中核を担っております。24時間体制で救急医療の提供及び地域医療従事者の質向上を図る役割も担っております。
「一時救命処置」「二次救命処置」「急変させない看護」「バイタルサインの見方」「院内トリアージ」等のテーマで研修を行っております。
他病院、施設からの研修依頼も随時受け付けております。興味のある方はまず当院へご連絡をください。お待ちしております。
認知症看護特定認定看護師3階病棟 溝上 泰央
近年、超高齢化に伴い、「認知症」という言葉をテレビや新聞で見かけるようになりました。
また、加齢による「物忘れ」は自覚している方が多く、私もその中の一人です。
「認知症」というのは病名ではありません。記憶力や判断力の低下する、いわゆる症状です。
在宅、施設、入院中に病気なったことが原因で認知症症状が強く現れたり、日常生活に支障が出てくることがあります。しかし、病態が落ち着くことで、認知機能も改善され、いつものその人らしさに戻られます。
「認知症」の人は、決してわからない人ではありません。病気の影響で一時的に混乱が起きていることがほとんどです。コミュニケーションの工夫で認知症の人の意思を汲み取ることができ、いつまでもその人らしさでいられるようにサポートさせていただきたいと思います。
● 活動内容
1. 認知症の人の意思を尊重し、これまでの生活史を大切にしながら、その人らしさを失わないように、敬意を持って
関わります。
2. 認知機能に寄り添ったコミュケーションを行い、患者様に合わせた会話のスピード、言語理解状況、焦らせず
じっくり時間をかけてかかわります。
3. 多職種と協働し、専門的な視点から質の高いケアを行います。
4. スタッフ教育の充実、コミュケーションのポイントを伝え、看護を提供します。
5. 安全で安心できる入院環境を整えます。
認知症になられたとしても、その人らしさは変わりません。
お力になれることがありましたらお声掛けください。
認知症看護認定看護師4階病棟 奥永 麻衣
高齢者や認知症の人は治療の苦痛や入院に伴う環境の変化により、物忘れなどの認知症の症状が進んだり、混乱・興奮、せん妄が出現することがあります。身体疾患は治療できても認知症の症状の悪化や身体の機能が落ち要介護状態となり、住み慣れた場所へ退院できず住む場所を変更せざる得ない状態となってしまうこともあります。
また、認知症の人は何もわからないと勘違いされがちですが決してそうではなく、ご自身の意見をしっかりお持ちです。そのような誤解を解き、認知症の人を一人の人として尊重し、尊厳や権利を守っていくこと、私たち医療者の少しのお手伝いで早期に治療を終え住み慣れた場所へ退院していただくことを目標に活動しています。
● 活動内容
1. 認知症の発症から終末期まで、認知症の人の状態像を統合的にアセスメントし、各期に応じたケアの実践、ケア体制づくり、
家族のサポートを行っていきます。
2. 認知症の行動心理症状を悪化させる要因・誘因に働きかけ、予防・緩和していきます。
3. 認知症の人にとって安心かつ安全な生活・療養環境を調整していきます。
4. 他疾患合併による影響をアセスメントし、治療的援助を含む健康管理を行っていきます。
5. 認知症に係る保険・医療・福祉制度に精通し、地域にある社会資源を活用しながらケアマネジメントを行っていきます。
6. 認知症看護の実践を通して役割モデルを示し、看護職に対する具体的な指導・相談対応を行っていきます。
7. 多職種と連携し、認知症にかかわる知識の普及とケアサービス推進の役割を担っていきます。
「家族が入院することで認知症が進んでしまうのではないか心配。」、「今後住み慣れた自宅で過ごすことが出来なくなるのではないかと不安。」など、どのような内容でも構いません。お気軽にご相談ください。
認定看護師(緩和ケア)4階病棟 黄檗 愛
私は4階外科病棟で、主にがん患者様・ご家族様を対象とし、緩和ケア認定看護師として勤務をしています。
2018年の統計によると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は2人に1人とされており、がん罹患は年々増加傾向となっています。がんの罹患は、集学的治療による副作用や病状の進行による身体的苦痛だけでなく、社会的・心理的・スピリチュアルな苦痛までも生じてしまいます。
『緩和ケア』と聞くと終末期に行なわれるケアだと思われる方も少なくないと思いますが、現在ではがん診断時から並行して行うものへと変化し、がん治療を支えるとともに、早期より苦痛の緩和を目指しています。また、症状緩和だけではなく、患者様やそれを支えるご家族様が抱えている辛さや不安、今後の療養場の選択など、がんと診断された時から、がんと共に歩んでいる間も可能な限りその人らしく快適な生活できるように、患者様・ご家族に寄り添った緩和ケアを提供していきたいと思います。
● 活動内容
1. 医師と連携しながら、がん自体による痛みや治療の副作用による苦痛、その他の身体的な症状の緩和を行い、患者様らしく過
ごせるように援助します。
2. 手術や治療の不安、再発・転移の不安、病名告知などによる抑うつや不安の軽減を目的とし、心の辛さを和らげられるようカ
ウンセリング実施し、心理的サポートを行います。
3. 社会生活上の問題である経済的な問題(医療費の負担増加や休職・退職による収入の減少)に対する助言を行います。また、
医療ソーシャルワーカーと連携し、社会資源や福祉サービスに関する情報提供を行い、在宅医療のケア体制を整えていきま
す。
4. 患者様を主体とし、その家族や医療チームが繰り返し話し合いを行い、将来の医療及びケアについて、意思決定を支援してい
けるよう努めていきます。
5. 認定看護師として自己能力や技能の向上に努め、QOL向上のために質の高い看護が継続して実践できるように、看護師への指
導と相談の役割を果たします。
6. 患者様の生前から死亡後まで、ご家族に対するグリーフケアを継続し提供いたします。
認定看護師(緩和ケア)4階病棟 河野 えり
緩和ケア認定看護師とは、生命を脅かす疾患を持つ患者さん・ご家族のQOL(生活の質)の維持、向上のため専門的知識、技術を用いてケアの提供を行います。
● 活動目的
1. がん患者さんだけではなく、非がん(心不全、COPDなど)の患者さんの身体的苦痛(疼痛、呼吸困難感など)、精神的苦痛
(不安、抑うつなど)、社会的苦痛(経済的な理由など)、霊的苦痛(スピリチュアルペイン)や、QOLに焦点をあて、個別
性を重視した支援を行います。
2. 患者さんだけではなく、ご家族様の喪失、悲嘆に寄り添い、適切な支援を行います。
3. 看護現場において、実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと、質の向上に努めます。
● 活動内容
1. がん性疼痛、呼吸困難感、嘔気嘔吐、倦怠感などの症状に対して、専門的知識・技術を用い、医師と意見交換をしながら症状
の緩和を図ります。
2. 患者さん、ご家族の不安感や喪失感などに対し、心のケアを行います。
3. 訪問診療、訪問看護に同行し、在宅で療養されている患者さん、ご家族様にも上記活動を行っています。
4. 患者さんの病状説明に同席し、不安が軽減され治療に専念できるよう、説明の補助や情報提供を行います。
5. 患者さん、ご家族様が最期まで“その人らしく”過ごすことができるように、他職種と連携して環境を調整します。
6. 院内外での緩和ケアの研修の実施、院外研修・学会・研究会への参加や発表を行っています。
7. 看護師への指導、相談に応じ看護の質の向上に努めています。
皮膚・排泄ケア認定看護師3階病棟 米澤 貴恵
皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・ストーマ・失禁などに関する専門的な看護を提供しています。褥瘡(床ずれ)や慢性創傷の予防・管理、ストーマ造設後のケア、排泄に伴う皮膚トラブルへの対応など、生活背景に寄り添いながら支援を行わせていただきます。皮膚や排泄に関する悩みは、身体的な苦痛だけでなく、精神的な負担にもつながりやすい分野です。その方らしい生活を大切にしながら、「安心して相談できる存在」でありたいと考えています。
また、院内スタッフへの教育や多職種連携にも力を入れ、質の高いケアの提供に努めています。どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
● 活動内容
1. 褥瘡(床ずれ)や慢性創傷の予防・評価・管理を行い、早期発見・早期対応に努めます。
患者さんの全身状態や生活背景を踏まえ、根拠に基づいたケアを提供し、創傷治癒の促進と苦痛の軽減を目指します。
2. ストーマ造設前から術後まで継続して関わり、不安の軽減とセルフケアの確立を支援します。また、
ストーマ周囲皮膚障害などの合併症予防・早期対応を行い、その方らしい生活が送れるよう援助します。
3. 失禁関連皮膚炎(IAD)など、排泄に伴う皮膚トラブルの予防および改善に取り組みます。
患者さんの尊厳を大切にしながら、適切なスキンケアと排泄ケアを実践します。
4. 患者さん・ご家族からの皮膚や排泄に関するご相談に対応し、安心して療養生活が送れるよう支援します。
また、必要に応じて多職種と連携し、継続したケア体制を整えます。
5. 院内の褥瘡対策活動や症例検討会、研修会などを通して看護職員への指導・相談を行い、
チーム全体で質の高いケアが実践できるよう努めます。
6. 認定看護師として自己研鑽に励み、エビデンスに基づいた専門的知識・技術の向上に努め、
患者様のQOL向上に貢献できるよう活動いたします。
在宅への訪問看護の同行について
在宅療養中の患者さん、ご家族のもとへ訪問看護ステーションの看護師と共に認定看護師が伺い、より良いケアの提供を行います。
詳しい内容につきましては下記をご参照下さい。
専門性の高い看護師による同行訪問看護についてのご説明
1. 認定看護師による同行訪問看護について
認定看護師とは、専門的な看護ケアにおいて、熟練した看護技術と知識があると認められた看護師をいいます。
在宅で療養されている患者さんの元へ訪問看護師と一緒に同行し、質の高いケアを提供します。
2.利用料について
医療保険の区分による負担となります。
3.秘密の保持について
1)正当な理由がなくその業務上知りえた利用者様及びご家族様の秘密を漏らしません。
2)利用者様の医療上緊急の必要がある場合、または担当者会議などで必要がある場合に限り、 必要な範囲内で利用者様
またはご家族様の個人情報を用います。
4.申し込み方法
専門性の高い看護師による同行訪問看護を希望される際は、訪問看護ステーションのスタッフへ意向をお伝えください。訪問看護ステーションは、下記ボタンより依頼書をダウンロードし必要事項を記入後、遠賀中間医師会おんが病院地域連携室にFAXをして下さい。また、依頼書は当院地域連携室にも用意しています。
FAX番号はこちら093-282-0183