おんが病院は、遠賀・中間地域の急性期病院として地元の医療機関と手を携え皆様の健康を守ります。

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看護部

看護部について

基本方針

  • 1. 安心して看護活動ができる健全な組織づくり
    チーム医療の中で看護の役割を果たすための組織づくり
  • 2. 患者・家族の意思を尊重し信頼される看護の提供
  • 3. 生涯を通してやりがいを感じられる職場づくり
    卒後教育の充実と自己研鑚できる体制・魅力ある組織文化をつくる

看護教育について

 当院は、クリニカルラダーを取り入れ、新人看護師からエキスパートナースへと段階を踏んで臨床看護実践能力を育成しています。教育の基本として、パトリシア・ベナーの理論を活用し、患者中心の看護の質の向上及び評価をシステム化させた教育としています。
 看護師は、習熟度に応じた院内外の研修を参加できるシステムがあり、個々の看護師のスキルアップを図ることが出来ます。
 又、新人看護職員は、厚生労働省の新人看護職員研修ガイドラインに基づいた、年間教育プログラムを作成し、1年間かけベッドサイドで安心して看護が実践できるように研修を行っています。

習熟段階別(クリニカルラダー)教育プログラムの考え方

教育支援

● 国・県・自治体、看護協会、医師会などの主催研修会参加
● 認定看護師研修、看護管理者研修、臨床実習指導者研修参加
● 看護研究学会発表

認定看護紹介

おんが病院看護部では、
様々な認定看護師が活躍し、
看護の質向上に努めています。

救急看護認定看護師柏木 みゆき

 救急看護認定看護師の役割は個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護師技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する事(実践)、看護実践を通して看護職に対し指導を行う事(指導)、看護職に対してコンサルテーションを行う事(相談)です。更には救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実践、災害時における急性期の医療ニーズに対するケア、危機的状況にある患者、家族への早期的介入及び支援であると言われています。

 私は令和4年6月から救急看護認定看護師としておんが病院救急外来に所属をしております。平成8年に看護師資格を取得してから今年で27年目となりますが、その間約20年を救急医療に携わらせて頂きました。軽傷~超急性期の患者様までを看させて頂いた経験を元に日々救急患者様へ看護の実践をさせていただいております。

活動内容
1. 救急患者の病態に応じて、問題の優先順位を迅速に判断し、適切な初期対応技術の実践
2. 刻々と変化する重症救急患者の病態に対応し、効果的かつ安全な全身管理技術の実践
3. 救急医療を必要とする対象の権利を擁護し、安全かつ的確な救急看護の実践
4. 災害医療現場において、医療ニーズを迅速に判断し、他職種と連携した看護実践
5. より質の高い救急医療を推進するため、救急看護師実践の場において、リーダーシップを発揮し、多職種との協同を調整する
6. 救急看護実践を通して、救急医療における看護の役割モデルを示し、看護職者への指導、相談を行う

 おんが病院は地域医療支援病院として地域医療の中核を担っております。24時間体制で救急医療の提供及び地域医療従事者の質向上を図る役割も担っております。
 「一時救命処置」「二次救命処置」「急変させない看護」「バイタルサインの見方」「院内トリアージ」等のテーマで研修を行っております。
 他病院、施設からの研修依頼も随時受け付けております。興味のある方はまず当院へご連絡をください。お待ちしております。

認知症看護認定看護師奥永 麻衣

 高齢者や認知症の人は治療の苦痛や入院に伴う環境の変化により、物忘れなどの認知症の症状が進んだり、混乱・興奮、せん妄が出現することがあります。身体疾患は治療できても認知症の症状の悪化や身体の機能が落ち要介護状態となり、住み慣れた場所へ退院できず住む場所を変更せざる得ない状態となってしまうこともあります。
 また、認知症の人は何もわからないと勘違いされがちですが決してそうではなく、ご自身の意見をしっかりお持ちです。そのような誤解を解き、認知症の人を一人の人として尊重し、尊厳や権利を守っていくこと、私たち医療者の少しのお手伝いで早期に治療を終え住み慣れた場所へ退院していただくことを目標に活動しています。
活動内容
1. 認知症の発症から終末期まで、認知症の人の状態像を統合的にアセスメントし、各期に応じたケアの実践、ケア体制づくり、
  家族のサポートを行っていきます。
2. 認知症の行動心理症状を悪化させる要因・誘因に働きかけ、予防・緩和していきます。
3. 認知症の人にとって安心かつ安全な生活・療養環境を調整していきます。
4. 他疾患合併による影響をアセスメントし、治療的援助を含む健康管理を行っていきます。
5. 認知症に係る保険・医療・福祉制度に精通し、地域にある社会資源を活用しながらケアマネジメントを行っていきます。
6. 認知症看護の実践を通して役割モデルを示し、看護職に対する具体的な指導・相談対応を行っていきます。
7. 多職種と連携し、認知症にかかわる知識の普及とケアサービス推進の役割を担っていきます。

 「家族が入院することで認知症が進んでしまうのではないか心配。」、「今後住み慣れた自宅で過ごすことが出来なくなるのではないかと不安。」など、どのような内容でも構いません。お気軽にご相談ください。

 

糖尿病看護認定看護師松崎 ふみ

 糖尿病は慢性の病気で、生涯に渡って患者さんご自身が、またご家族のご協力を得ながら、糖尿病のコントロールを管理していくことがとても重要となります。
 それは日々の生活に密接に関係しており、その治療は食事・運動・薬物療法による療養生活の中で行われていきます。
糖尿病のコントロールが不良となり高血糖が長く続けば、糖尿病特有の三大合併症と言われる糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症の発症や、動脈硬化を促進して、心筋梗塞、脳梗塞などの合併症の発症にも関わります。
 糖尿病をもつ患者さんはご自身の病気のことだけを考えて生活しているわけではなく、家庭、仕事、学校などご自身のさまざまな役割も担いながら、病気との折り合いをつけていく必要があります。
 糖尿病看護の役割は、糖尿病ともに生活する患者さんとそのご家族の方々の気持ちも大切にしつつ、療養生活の中での困難に対してどのように対処していけばいいのかを一緒に考えながら、その人らしい生活が送れるよう支援を行っていきます。

活動内容
1. 患者さんご自身の生活を振り返っていただきながら、糖尿病の管理を引き出せるような支援を行っていきます。
2. 糖尿病治療に必要とされた自己注射、血糖自己測定、グルコースモニタリングに関わる手技を身につけていただくためのご説
  明をさせていただき、自己管理に向けて支援します。
3. 糖尿病透析予防外来(第1・第3月曜日午後)では、糖尿病腎症2期~4期までの方とそのご家族の方を対象に、腎症の進展防
  止のための支援を医師、管理栄養士と協働で行います。
4. 糖尿病フットケア外来(第2火曜・水曜日午後)では専任の看護師が、糖尿病足病変の重症化予防ケアとご自身が足のお手入
  れを行えるような支援を協働で行います。
5. 医師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、看護師による他職種で構成された糖尿病チームが、定期的にカンフ
  ァレンスを行い、糖尿病教室の運営に携わり支援を行います。
6. 糖尿病看護の役割モデルとしての実践、看護師の指導や相談に日々応じています。
7. 院内外で研修会の参加、講師としての企画・運営、学会参加や発表を行っています。

認定看護師(緩和ケア)4階病棟 黄檗きわだ

 私は4階外科病棟で、主にがん患者様・ご家族様を対象とし、緩和ケア認定看護師として勤務をしています。
 2018年の統計によると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は2人に1人とされており、がん罹患は年々増加傾向となっています。がんの罹患は、集学的治療による副作用や病状の進行による身体的苦痛だけでなく、社会的・心理的・スピリチュアルな苦痛までも生じてしまいます。
 『緩和ケア』と聞くと終末期に行なわれるケアだと思われる方も少なくないと思いますが、現在ではがん診断時から並行して行うものへと変化し、がん治療を支えるとともに、早期より苦痛の緩和を目指しています。また、症状緩和だけではなく、患者様やそれを支えるご家族様が抱えている辛さや不安、今後の療養場の選択など、がんと診断された時から、がんと共に歩んでいる間も可能な限りその人らしく快適な生活できるように、患者様・ご家族に寄り添った緩和ケアを提供していきたいと思います。
活動内容
1. 医師と連携しながら、がん自体による痛みや治療の副作用による苦痛、その他の身体的な症状の緩和を行い、患者様らしく過
  ごせるように援助します。
2. 手術や治療の不安、再発・転移の不安、病名告知などによる抑うつや不安の軽減を目的とし、心の辛さを和らげられるようカ
  ウンセリング実施し、心理的サポートを行います。
3. 社会生活上の問題である経済的な問題(医療費の負担増加や休職・退職による収入の減少)に対する助言を行います。また、
  医療ソーシャルワーカーと連携し、社会資源や福祉サービスに関する情報提供を行い、在宅医療のケア体制を整えていきま
  す。
4. 患者様を主体とし、その家族や医療チームが繰り返し話し合いを行い、将来の医療及びケアについて、意思決定を支援してい
  けるよう努めていきます。
5. 認定看護師として自己能力や技能の向上に努め、QOL向上のために質の高い看護が継続して実践できるように、看護師への指
  導と相談の役割を果たします。
6. 患者様の生前から死亡後まで、ご家族に対するグリーフケアを継続し提供いたします。

認定看護師(緩和ケア)3階病棟 河野 えり

 緩和ケア認定看護師とは、生命を脅かす疾患を持つ患者さん・ご家族のQOL(生活の質)の維持、向上のため専門的知識、技術を用いてケアの提供を行います。

活動目的
1. がん患者さんだけではなく、非がん(心不全、COPDなど)の患者さんの身体的苦痛(疼痛、呼吸困難感など)、精神的苦痛
  (不安、抑うつなど)、社会的苦痛(経済的な理由など)、霊的苦痛(スピリチュアルペイン)や、QOLに焦点をあて、個別
  性を重視した支援を行います。
2. 患者さんだけではなく、ご家族様の喪失、悲嘆に寄り添い、適切な支援を行います。
3. 看護現場において、実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと、質の向上に努めます。

活動内容
1. がん性疼痛、呼吸困難感、嘔気嘔吐、倦怠感などの症状に対して、専門的知識・技術を用い、医師と意見交換をしながら症状
  の緩和を図ります。
2. 患者さん、ご家族の不安感や喪失感などに対し、心のケアを行います。
3. 訪問診療、訪問看護に同行し、在宅で療養されている患者さん、ご家族様にも上記活動を行っています。
4. 患者さんの病状説明に同席し、不安が軽減され治療に専念できるよう、説明の補助や情報提供を行います。
5. 患者さん、ご家族様が最期まで“その人らしく”過ごすことができるように、他職種と連携して環境を調整します。
6. 院内外での緩和ケアの研修の実施、院外研修・学会・研究会への参加や発表を行っています。
7. 看護師への指導、相談に応じ看護の質の向上に努めています。

在宅への訪問看護の同行について

 在宅療養中の患者さん、ご家族のもとへ訪問看護ステーションの看護師と共に認定看護師が伺い、より良いケアの提供を行います。
 詳しい内容につきましては下記をご参照下さい。

専門性の高い看護師による同行訪問看護についてのご説明

  • 1. 認定看護師による同行訪問看護について

    認定看護師とは、専門的な看護ケアにおいて、熟練した看護技術と知識があると認められた看護師をいいます。
    在宅で療養されている患者さんの元へ訪問看護師と一緒に同行し、質の高いケアを提供します。

  • 2.利用料について

    医療保険の区分による負担となります。

    • 一割負担の方¥1,285
    • 三割負担の方¥3,855
  • 3.秘密の保持について

    1)正当な理由がなくその業務上知りえた利用者様及びご家族様の秘密を漏らしません。
    2)利用者様の医療上緊急の必要がある場合、または担当者会議などで必要がある場合に限り、 必要な範囲内で利用者様
      またはご家族様の個人情報を用います。

  • 4.申し込み方法

     専門性の高い看護師による同行訪問看護を希望される際は、訪問看護ステーションのスタッフへ意向をお伝えください。訪問看護ステーションは、下記ボタンより依頼書をダウンロードし必要事項を記入後、遠賀中間医師会おんが病院地域連携室にFAXをして下さい。また、依頼書は当院地域連携室にも用意しています。

    FAX番号はこちら093-282-0183

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