当科のモットー
地域の安心 : 断らない救急を目指します
救命救急 : 迅速な診断・治療を行います
機能障害の予防 : 廃用予防に努め早期の社会復帰を目指します
教育 : 院内外の各種勉強会に積極的に参加します
【診療内容・特色】
1)救急医療
当科では病気の領域や症状の程度にかかわらず、様々な患者様の初期診療および入院加療を行っております。
昨今の高齢化社会により、この遠賀地域においても年々救急医療の需要が高まっており救急搬送件数も増加傾向です。
特に高齢者の搬送件数の増加が顕著であり、地域内で完結する医療が求められています。このような中で“断らない救急”
をモットーに、安心できる医療を提供できるよう日々診療にあたっております。
当院の救急外来には救急初療室、診察室、観察ベッドを設けており、レント
ゲン検査、CT検査、MRI検査、内視鏡検査も同じフロア内で施行可能です。
また高度治療室(HCU)も8床完備しており、重症患者への対応も行っており
ます。
平成28年度は年間1104台の救急車受け入れを行っており、過去最高の搬送
件数を記録しました。平均年齢は77.5歳であり、75歳以上の後期高齢者71%
を占める状況です。内訳としては呼吸器疾患23.8%、消化器疾患16.7%、
筋骨格系疾患15.3%、心血管系疾患12.2%でした。
救急搬送患者の入院率は68.8%と全国平均を上回っており、全搬送患者に占
める高齢者の割合が大きいことが影響していると思われます。
これらの数字より地域の中核病院として、地域の中で完結する高齢者を中心
とした救急医療が当院に求められております。地域の住民の方々が安心した
暮らしが提供できるよう、さらなる救急体制の充実に励んで参ります。
また、平成29年1月より病院救急車の運用も開始しており、在宅医療を受け
られている患者様の病院への搬送や病院間搬送などに使用しております。
2)入院管理
心肺停止後をはじめとした重症患者管理から、肺炎、尿路感
染症などの各種感染性疾患、褥瘡治療など多岐にわたる疾患
に対しての入院管理を行っております。早期の栄養状態の改善
および早期リハビリ介入を原則とし、廃用予防を前提として早
期の社会復帰を目指した医療を行っております。
3)メディカルコントール
当院は北九州メディカルコントロール協議会に属しており、
遠賀・中間地区の救急症例検証会、症例検討会(年4回開催)
などにも積極的に参加しております。また、平成28年度より救
急救命士の病院実習の受け入れも開始し、さらに平成29年度
からは当院に救急搬送された患者様の院内経過を救急隊に
フィードバックする試み行っております。
今後もメディカルコントロール業務にも積極的に関与してい
きたいと思っております。
4)災害医療 【平成28年度実績】
医師会病院として、遠賀中間医師会医療救護計画改定業
救急車搬送患者数:1104名
務などにも参加し、災害時の当地域における役割を果たせるよ
入院患者数:737名(66.8%)
う院内体制のさらなる充実を行っております。
心肺停止患者受け入れ数:28名
【スタッフ紹介】
末廣 剛敏(すえひろ たけとし
) 黒坂 升一(くろさか しょういち
)
おんが病院・おかがき病院 統括副院長 救急科部長
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